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2018年8月10日 (金)

ダマシの下げ〜足元を見た、売り仕掛け

足元を見た、売り仕掛け
月間で一番下落しやすいのが今週、「月間のアノマリー」でしたが、一応今月に入ってからは確かに一番安い水準を叩きました。
本日はSQでした。8月限の日経平均SQ特別清算指数は22655円でした。
これで、4ヶ月連続で、22000円台の同じ水準ということになります。
午前中はまだ持ち合いでしたが、後場崩れてしまいました。
TOPIXは、6色帯が黒に転落。日経平均は、なんと300円安の22298円で、すべての移動平均線を一気に割る有様。
個人的な観測でしかありませんが、恐らくこれは、ダマシの下げでしょう。
過去、2016年11月9日、昨年の9月8日、今年の3月26日、そして7月5日と、いずれも200日線まで日経平均が接近するか、割れるといった、ダメ押しが入り、そこから大きな上昇波動を描いた経緯があります。
個人的にはこのダメ押しは今回7月5日に200日線割れの今年安値を叩いた段階で、終わったと判断していました。従って、今週は持ち合いのままたいした下ブレはないだろうと、タカをくくっていたのですが、結局ダメ押しが出たようです。
従って、この下げは来週、アメリカでもウィッチング(日本のSQに該当)が週末予定されていることから、彼らも持ち高調整をする可能性が出てきたわけで、週明けから下げが続くのでしょうが、この下げは買いであろうと、思っています。
持ち合いからなかなか上がれない相場が、ダメ押しによる下ブレのおかげで、上がるきっかけをつかめることになるはずです。
ちょうど、日本株にとっては鬼門の8月15日が来週あります。米国債券の利払い日ですから、この前後まで円高にブレる危険性が高いことは、すでにご承知の通りです。
したがって、この下ブレも、円高イベントの8月15日が起点となって、反発に転じる可能性があります。
実際、どの時点で反転するかわかりませんが(再来週かもしれない)、いったん目先はポジションを弱気にしても、その後は機動的に強気のポジションに一気に変更しなおす必要が出てくると思っています。
日米通商協議第一日目は、材料無し
問題の日米閣僚級の通商協議ですが、一日目は終わり、日本はTPPへのアメリカの再参加を、アメリカは二国間協定を主張し、両者の違いを確認したにとどまり、個別の要求などには言及しなかったようです。
日本の自動車輸出の25%関税という最大の問題が飛び出すか懸念されているわけですが、どうもこの様子ですと、出ないのではないかと思われます。
だいたい、トランプ大統領のやり方としては、ツイートなどでかなり高圧的なメッセージで先制パンチを出し、実際の会議までに日本側から代替案によるバータ取引を引き出すというのが常ですから、その先制パンチが無かったということからすると、この週末の間に25%関税がいきなり飛び出すということは、なさそうです。あくまで個人的な見解ですが、無いと思います。
恐らく市場の受け止めかたもそんなものではないでしょうか。
前場9時半ごろに本日安値22439円を付けたあとは、底辺で停滞。
悲劇は後場でした。上海市場が下げ拡大、人民元安に歯止めがかからない(トルコリラは最安値更新。ロシアルーブルも下げ止まらず。といったことと連想が働いたかもしれません)ことから、恐らくお盆休み前の持ち高調整をする日本勢の足元をみた、海外勢による売り仕掛けでしょう。
急速に日経平均が下げていきました。
後場、本日の安値22272円をつけたのは、例の一番下げやすい2時から2時半の間でした。
引けにかけて、多少の買戻しが出たものの、結局は300円安の22298円です。
持ち高調整の週末
お盆休み前の週末ですから、持ち高調整が出てもしかたがないところだったのです。
決算発表は、半導体部門売却益のあった東芝を除いて、上場企業の利益成長率は10%超というところ。欧州が10%ていどで、アメリカは24%増益。
日欧州の伸びが冴えず、アメリカの一人勝ちという決算発表がはっきりしました。できるだけアメリカへ、アメリカへと資金移動する動きが強まっているのはこうしたことも背景でしょう。
また日本固有の問題としては、日米通商協議が週末の間にとんでもない発表があったら事だということで、機関投資家も動けなかったでしょう。
海外の投機筋が、これを見透かして売り仕掛けをし、短期の値幅取りをしようとして売り崩したのが、本日後場の動きであったと思われます。いとも簡単であったということです。
引けにかけて、多少この利益確定(空売りの、手仕舞い買い)がでたようですが微弱なものでした。
ダメ押しの後は、かなり大きな上昇波動がくる
さて、今週は月間のアノマリー通り、嫌な急落で終わってしまいました。
が、これが安値とは限らず、来週前半、とくに水曜日の8月15日(米国債利払い日)までは、油断ができません。続落モードの可能性は確かにあるでしょう。
国内勢の抵抗は無い、と見切った海外投機筋の仕掛けであることは明らかですから、下がれるところまで、小刻みに買い戻しては下落をトライするに違いありません。
が、短期で終わる可能性が高いでしょう。材料がもはやないのです。日銀のカウンター買いも控えています。長丁場で売り崩しが続くとは到底考えられません。
もし、思った以上に下ブレが大きくなるとすれば、本日の東京市場急落の直接的な原因であったと目される、上海コンポジット指数の反落、人民元が下げ止まらず安値接近、トルコリラ最安値更新、ロシアルーブルも値崩れ、イラン・リアル下げ止まらず、といったような新興市場からの資本流出(これが結局はアメリカに集中シフトしている)が深刻化し、97−98年の通貨危機になるのではないか、といった疑心暗鬼が増幅した場合でしょう。
が、それはありません。
97−8年よりもはるかに、各国の財務体質は改善しており、まだ逃げ場が残されている国ばかりだからです。
従って、このダメ押し的な下ブレ相場(短期で終わる)の後は、かえってその後の上昇波動を大きなものにしてくれるはずです。
戦略方針
戦略方針変更「キャッシュ2割確保、あるいは1357で売り攻勢。」。
日経平均の急落は、すべての移動平均線を割るにいたりました。
従って、週末の海外市場動向を確認の上、来週月曜日には一応念のため、まず2割のキャッシュを確保することを考えましょう。あるいは、日経ダブルインバースETF1357による売り攻勢に打って出ると言うのでも良いでしょう。
具体的には、たとえば、含み益や微弱な含み損の銘柄はあくまでホールドし、損失の大きい個別銘柄をまとめて、日経ダブルインバースETFに入れ替え。
このアクションは、週末を経過して、海外市場(とくに米国株)が調整に入ってくるようであれば、週明け寄り付きから断行してよいとおもいます。
但し、週内には、ひょっとすると短期で底入れして、一気に反転上昇に向かう可能性も潜在しているので、そこでは機動的に1357を処分して、1570に乗り換えるか、個別銘柄に積極的に買い向かうということになります。思った以上にドタバタするタイミングになってくるかもしれません。
これまで、どうやりくりしてもなかなかリターンが出てこなかった相場環境が3ヶ月続きましたが、こういう下ブレのときには、むしろパフォーマンスを改善するチャンスです。
仮に、現在日経レバレッジETF1570を保有していて、本日処分していない向きも、慌てる必要はありません。この下ブレは、先述通り、長続きするものとは考えにくいので、(このまま新興国の通貨危機になだれ込んでいくことは、無いと判断している)来週序盤で、保有している1570のポジションを縮小する検討をしても良いですが、一部残して反発に際してのタネ玉にしておいても良いのです。

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